子供の便秘解消に重要な3要素
1.食事面の改善
子供の便秘の要因として、食事面は大きなものの一つと考えるべきでしょう。
子供の便秘だけでなく大人にも言えることですが、良い部分も悪い部分もあると言える、食文化の発達・多様化が、大きく影響していると言えましょう。
食事の欧米化が進むにつれ、やわらかく濃い味付けの料理などが沢山広まりました。子供たちの大部分はそういったものが大好きです。
手軽で便利な加工食品なども多種多様になっていますし、出来合いの物も沢山売っている、外食の割合なども増えているでしょう。
親の忙しさや、社会的な背景やら経済の話やら色々なことが絡んでくると思いますが、それはここでは置いておきましょう。
さて、漠然と「やわらかいもの」と言っていますが、どういうことかお話していきます。
やわらかい食べ物というのは、一般にタンパク質や脂肪分の多いものが多数です。これらはあまりよく噛まなくても食べられてしまいますし、消化もよいので大部分がすんなり吸収されます。
要はカスとして残る部分がわずかですから、便のカサも増えず、溜まりやすくなります。溜まった便は硬くなりやすく、出にくくなりやすい。便秘へとつながっていってしまうわけです。
こういったものばかり食べていると、太る原因にもなりますしね。
よって、カスになる割合が多いもの、便のカサを増やしてくれるものをよく摂るようにしたほうが良いのです。この一つが、よく言われる食物繊維を多く含む食品です。不足しないように気をつけてあげましょう。
子供はまだ噛むことが苦手だったりするので、つい遠ざけてしましがちですが、良く噛むことを習慣づけるのは便秘になりづらくする以外にも様々なメリットがあります。
料理の工夫でだいぶ食べやすくすることもできますし、食物繊維豊富なものでも、元々やわらかいものも沢山あります。
食物繊維が多く含まれるのは、穀物類、豆類、きのこ類、海藻類、野菜類やイモ類などです。なかでも野菜類は豊富に含まれているイメージがあると思いますが、実はこの中では少ない方のようです。
よく見ると、これらは古くから日本で食べられてきたものばかり。日本食によく登場しますよね。
居住地の自然環境に適合した主産物を主食、副産物を副食にすることで、心身もまた環境に調和するという「身土不二」という考え方があります。要はその土地でとれるものをメインに食べたほうが良いということです。
これまで、日本人はそれを自然にやってきたはずなのですが、食事がどんどん欧米化していくのと比例して、様々な問題が増えているように見てとれます。
各種のアレルギーや、生活習慣病の増加など、様々なものに影響していることが考えられます。体に直接入れているものですから、当然影響も大きいだろうという感覚があたりまえのように生まれる気もしますが、あたりまえすぎて考える人が少ないのでしょうか。
人は例えば着るものや、趣味や嗜好の品はさんざん比較したり悩んだりして選びますが、体に入れる食べものは全体として不思議とそうでもありません。
ともかく、子供の食生活は保護者次第で決まるいうことを、あらためて自覚しておきましょう。
2.適度な運動
子供の便秘では、運動不足も大きな要因となります。適度な運動はとても大切です。
子供の場合は「適度な運動」と言うより、外でいっぱい遊びましょう、と言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。
運動不足の子供がなぜ便秘になりやすいのか。これは大人も同じなのですが、まず一つには運動不足により腹筋が弱くなりがちで、その影響で腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下して便秘になりやすくなってしまいます。
もっとも典型的なのが入院患者です。ほとんどベッドで安静にしていることが多いですから筋力が弱まり、かなりの人が便秘になります。
他にも、運動不足は何かと良くない影響が出やすいです。
あまり体を動かさないと、ご飯もおいしく食べられなくなったりしますし、夜すんなり眠つけなくなったりしやすく、生活リズムが乱れやすくなります。子供も大人も生活習慣の乱れは便秘になりやすくなる原因ですよね。
また、知らずの内にストレスも溜めやすくなりますし、精神衛生上も良くない面ががあったりするでしょう。
主に小学生以上の子供さんでは、例えばデジタルなゲームなどが流行するようになって久しいですが、そういうものも影響しているでしょう。
便秘だけでなく、増えていると言われる子供の肥満にもつながりやすいですから、運動不足にならないように親も働きかけてあげましょう。
3.トイレの意識改革
子供の便秘の要因として、トイレへの意識というものがあります。
幼稚園から小学生にかけては、より自我が出来上がってくる時期、そして集団の中での社会生活を始めて間もない時期。
そんな中生まれやすいのが、「トイレに行きづらい、大便でトイレに行くのは格好悪い」という意識。幼稚園や学校では全体がそういう風潮にさらされやすいため、よりやっかいです。
親のみなさんも多くの方が経験しているのではないでしょうか。
トイレを我慢しすぎるのはよくありません。
直腸まで便が運ばれると、便意をもよおすのが通常なわけですが、これを我慢してばかりいると、どんどん直腸が鈍感になってしまいます。よって便意が脳に伝わりにくくなってしまうのです。これが便秘の原因になります。
学校などでトイレに行きにくくなってしまう問題は教育にも原因がありそうですね。排便は人間が生きていく上で大切な営みですから、その辺の教育は強化する必要があるかもしれません。是非学校側と親とで協力して改革してほしいところです。
また、漫画やテレビといったものでウンチなどが面白おかしく取り扱われることが多いのも、影響しているのかもしれませんね。
すぐに取り組める事としては、朝の排便の習慣化を目指すことです。
毎朝すっきりと大便が出れば、学校で我慢する必要もないですし、何より健康的であり、一日を気持ち良く過ごせます。
朝早めに起きて、適度に体を動かし、しっかり朝ごはんを食べるようにすれば腸も活発に動きだしてすぐ便意をもよおすようになります。
日頃から朝しっかり出しておけば、日中活動している時には体もウンチを出さないようにうまく働いてくれます。
しかし便を溜め込みがちだと、昼間突然お腹が痛くなってしまったりしがちなのです。それで保険室や病院に連れていかれるのは学校などでもよくある光景でしょう。
何らかの処置を受けて、便が出るとすっきり、といったパターンも多いはずです。
また、トイレへの意識という点では、子供が便秘になってなかなか便が出ない辛い経験をしたり、やっと出たとしても非常に硬いウンチで出血を伴ってしまったりして、トイレに座るのが怖くなってしまうということもあります。
そうなったら非常にかわいそうです。やはり小さい頃から生活習慣には十分配慮し、便秘にならないように努めてあげるのが大切です。
